新着情報 NEWS
- カテゴリー
- アーカイブ
理想の土地だと思い、契約したが、後日解約に応じてくれなかった・・・話【No.147】
有三(仮称)は、マイホームに適した土地を探していた。
インターネットで調べたところ、ある個人が売却したいと記載していた。
有三は、地番を調べて現地を確認したところ、希望する条件を
満たしていた為、早速買いたい旨申し込んだ。
宅建業者を介さず、自分で探した土地だけに、喜びも大きかった。
家族団欒の姿を思い描いた。
値引きもしてもらい「すごーく」得をした気分だった。
手付金として、百万円支払い、一週間後に残金を払う契約をした。
しかし、物件を詳しく調べて見ると、道路が私道負担であったり、
境界杭で隣接者と争ったままだった。
納得しないので、代金の支払いを1ヶ月待って欲しいと申し込んだ。
「権利と義務」を納得して買ったはずであり、値引きもしており、
契約書通り代金を支払って欲しいと断られた。
物件の値段はその物件の価値によって決められます。
物件を調べるには、やはり時間と労力(宅建業の知識と経験)を
要します。
契約する前に物件の重要事項なことは国家資格を有する業者に
調査して貰う方が安心です。
大事なことを決める時には、考える時間を与えましょうという
「期限の権利」の考え方があります。
民法上は、債務者の為に時間的猶予を与えましょうと
書かれています。
しかし、自分から「期限の権利はいらない」と断ることも自由です。
有三は、自らこの権利を捨てて、契約をしたのです。
(参照)民136条