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「袋地」を売るのに苦労した・・・話【No.150】
宏(仮称)は、親から相続した土地を売却しようとして、
インターネットに載せた。
暫くして、買いたいという人が現われた。
3人の人達が現われたが、袋地である旨を伝えると、
3人共、要らないと断られた。
「袋地」はこんなに売れないのかと思った。
その後も、反応があっても契約には至らなかった。
正式にはこのような土地を「囲繞地」(いにょうち)と言われ、
四方を他人に囲まれた土地を言います。
しかし、「努力」と「運」で買主が見つかり、契約寸前まで
進んだ。土地の値段は可成り安くした。
今回も成約できなかった。
囲繞地は、下水道法によって、隣りの土地を利用できる(有償?)
と法律で定められています。なので、囲繞地が使いみちのない
土地ではないのです。
だからと言っても、水道・ガス・電気・そして電話等は
法律には一言も書かれていません。
従って、隣接者と話し合うしかありません。
公共下水道が整備された地域は、健康で文化的な生活の向上が
求められているのです。
公共下水道には法律的な根拠が与えられてますが、水道等には
法的な援助はありません。
とは云え、他人の土地や設備を使用するのに、無償という訳には
いかないでしょう。
隣接者の負担の軽い方法で利用することになるでしょう。
「隣接者と仲良く」は、すべての前提条件となります。
(参照)下水道法11条 民法220条