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仲良し兄弟が、こんなに争う事になろうとは・・・の話【No.166】
守男(仮称)は、兼業農家として生れた。
3歳違いの弟とは、幼少の頃から仲良し兄弟として
近所でもうらやまれた。
大きな病気や怪我もなく男2人兄弟は元気に育ち、
やがて結婚しそれぞれが家庭を持った。今や子育てに
奮闘中である。
自分達が子供だった頃たくましかった父親も6年前に、
そして今年の初めに母親も病気の為他界した。
今迄考えもしなかった相続の問題が現実となった。
長男の守男が兼業農家を継いだ為、次男は今迄財産分割は
全く考えてなかった。
しかし、仲の良い兄弟もそれぞれが一家の主となり、
子供達の教育費対策も自分達の老後の事も考えなければ
ならなかった。今の生活は決して楽ではない次男は長男に
相続の件で話し掛けた。
守男は、財産分割の事は考えてなかった様子だった。
長男として今迄冠婚葬祭一式すべて賄ってきた。
今後も当然家や田畑を守っていくものと思っていた。
勿論、次男も大きな金額を求めている訳ではないであろうが、
相続となると、それぞれの家庭間の感情が噴出する為、しこりを
残さない為には、早目の相続対策が必要となります。
遺産分割には現物分割、代償分割、換価分割がありますが、
場合によっては、自宅を売却しなければならなくなる事もあります。
兄弟が将来とも仲良くいる為には、財産無しで「それぞれに頑張ろう」
が良いのかも・・・。
(参照)民法258・896