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今年も満開に咲いた実家の桜の木に毛虫が発生し、枝が隣家にも越境し隣りから、苦情を言われて困っている・・・話【NO.188】
実家で1人暮らしの父が亡くなって6年が経過し、
実家を継いだ清隆は、その間、東京で職についていた為、
数回しか実家には戻らず、ほとんど家の管理をしてこなかった。
桜の木もいつの間にか大きくなっていた。
業者に相談すると、伐採処分に十数万円かかるという。今は
処分するにもお金がかかるそうだ。
さて、隣地の枝は勝手に切ってはならないという法律があります。
「切っても良いですよ」という同意が必要です。又、木は生き物でも
あるので本体への影響も考えなければなりません。「枝を切った為に
木が枯れた」と苦情を言われないように対策をとらなければ
ならないのです。
その為には、木の所有者に伐採して貰うことです。「私の庭に
入っても良いので、伐採して下さい。」と。
では、木の根が自分の土地に出ている場合はどうすれば
良いのでしょうか?
この場合は、自分の意思で伐採できます。
いずれにしても大木になる前に対処する事が大切です。
基本的には、隣りから伸びている枝葉は隣人の持物であり、
木の根は自分の土地にあるという事です。
土地に定着するものは不動産とし、それ以外のものは動産となる。
というのが動産と不動産の考え方なのです。
(参照)民法86・89・233